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♪ Elisabetta, regina d’Inghilterra「イングランドの女王エリザベッタ」

by hidepost, le 28 fév 2021

作曲:Gioachino Rossini(ロッシーニ1792~1868)

内容:1815年、イタリアオペラの重要地であったナポリのサン・カルロ劇場のために若いロッシーニが作曲した。エリザベッタ1世と彼女の寵臣で恋人との噂も根強いレイチェステル伯、そしてエリザベッタのライバルでもあったスコットランド女王マティルデの擁立を謀った廉で処刑された第4代ノルフォーク伯が登場する。2幕の抜粋 イタリア語

あらすじ

第1幕
第1場  王宮の玉座のある謁見室
スコットランドとの戦争に勝利したレイチェステル伯(テノール)を宮廷の人々が称賛しているが、レイチェステル伯の親友でもある貴族ノルフォルク(テノール)は、彼の成功を嫉妬している。秘かにレイチェステル伯を愛し、結婚を望んでいる女王エリザベッタ(ソプラノ)も現れ、彼の勝利を喜ぶ。そこへ、レイチェステル伯が戦勝報告に現れ、その報告に満足した女王は彼に勲章を与え、人々を従えて退出する。レイチェステルは、男装して貴族たちに紛れている妻マティルデ(ソプラノ)を見つけて呼び止め「なんと無謀な事を」と彼女をなじる。マティルデは、自分の夫と女王エリザべッタとの恋の噂に我慢できず、ロンドンに出てきたと告白。しかもマティルデは、女王の宿敵であるスコットランド女王マリーア・ストゥアルダの血筋なのである。レイチェステルは、自分が結婚していることも、マティルデ自身の血筋も、女王に知られるとまずいのだと妻を諭し、マティルデに同行していた義弟のエンリーコ(メゾソプラノ)に妻を託して去っていく。マティルデは嘆き悲しみ、アリア≪内なる声が聞こえる≫を歌う。

第2場  王宮の一室
レイチェステルは、親友と信じるノルフォルクに、女王の宿敵ストゥアルダの血を引くマティルデとスコットランドで結婚したことを告白し助力を求める。しかし、ノルフォルクは親友を裏切り、現れた女王にその秘密を告げ口する。女王は愛するレイチェステルの裏切りに怒り、親衛隊長グリエルモ(テノール)にレイチェステルとスコットランド貴族たちを連れてくるように命じる。現れたレイチェステルとマティルデは戸惑い、女王は、直ぐにマティルデがレイチェステルの妻だと見抜くが、それと知りつつレイチェステルに王座を受けるようにと言う。驚いたレイチェステルは辞退するが、女王はマティルデの腕をつかみ「悪人の不忠は見破った」と叫び、レイチェステル、マティルデ、エンリーコの逮捕を命じる。

第2幕
第1場  王宮の一室
女王は逮捕されたマティルデを呼び「もしレイチェステルとの結婚を放棄すれば、レイチェステル、マティルデ、エンリーコの命を許すが、拒否すれば死刑に処す」と脅す。マティルデは、それはできないと一度は拒むが、夫と弟を救うために女王の要求を飲み、夫と別れる旨の書類を書く。そこへレイチェステルが現れ、女王はマティルデが書いた書類を見せて「彼女はあなたの命の恩人である」と言う。レイチェステルが、それを破り捨てるので、激怒した女王は2人を衛兵に連行させる。そこへ親衛隊長グリエルモが現れ、ノルフォルクが謁見を求めていると伝えるが、女王は「友情を裏切る男は宮廷から追放する」と、彼の追放を命じる。

第2場  ロンドン塔に接した部屋
人々が、レイチェステルが囚われていることに同情している。そこへノルフォルクが現れ、女王の仕打ちに怒り、レイチェステルを裏切ったことを後悔して彼の救出を叫び、民衆を扇動する。

第3場  ロンドン塔の地下牢
囚われのレイチェステルは、妻の幻を見て、アリア「愛する妻よ」を歌う。そこへノルフォルクが現れ、民衆を味方につけて、女王への反乱を起こすよう煽り(あおり)、連れてきた工兵にマティルデのいる隣の牢獄の壁を壊させる。しかしその時、女王が護衛を連れて地下牢へやってきて、ノルフォルクはあわてて隠れる。女王はレイチェステルに「議会が死刑を決定した。女王として執行命令にサインしたが、エリザベッタ個人としてはあなたを秘密の通路から逃がしてあげましょう」と言う。そして女王は「ノルフォルクが貴方とマティルデのことを私に告発したのだ」と打ち明けるので、事実を知ったレイチェステルは怒り、そのノルフォルクが今ここに来て、自分に女王への反逆を勧めたことを告げる。女王が、ノルフォルクを逮捕すると言うと、隠れていたノルフォルクは女王に斬りかかる。一部始終を見ていたマティルデとエンリーコが、ノルフォルクに飛びかかって武器を奪い、レイチェステルは女王を庇う。女王はノルフォルクを逮捕させて連行させ、レイチェステル、マティルデ、エンリーコの3人を許してアリア≪美しく立派な心の人たちよ≫を歌う。レイチェステルの命乞いを求める民衆が流れ込み、女王は「汝らの将軍を汝らに返してやる」と言い、民衆は歓喜する。女王は、自分は恋を捨て女王として生き、女王としての義務を全うすると自分に言い聞かせ、カヴァレッタ≪この心より恋よ去れ≫を歌う。女王を讃える声で幕となる。