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♪Rigoletto 「リゴレット」

by hidepost, le 29 sept 2013

♪Rigoletto「リゴレット」

作曲:Giuseppe Verdi(ヴェルディ1813~1901)

内容:ヴィクトル・ユーゴー著の「王は愉しむ」を原作に、F. M. Piave(1811~1876)が台本を書いた。数あるヴェルディのオペラの中でも、このオペラから彼の円熟期が始まり、名作中の名作。主役がバリトン歌手で道化師という、オペラの中では珍しい作品。

3幕 イタリア語

あらすじ

第1幕 第1場

「呪い」のモチーフによる短い陰鬱な前奏曲が終わると、舞台は一転してマントヴァ公爵家の華やかな舞踏会になる。広間の美しいご婦人方を前に、好色なマントヴァ公爵(テノール)は“あれかこれか”とアリアを歌いご満悦で、どんな女も美しければ誘惑すると公言する。今宵はチェプラーノ伯爵夫人(メゾソプラノ)に目をつけ、言葉巧みに彼女を別室に誘う。怒る夫のチェプラーノ伯爵(バス)は、マントヴァ公爵の側近の道化師リゴレット(バリトン)によって笑い者にされ、、その怒りは頂点に達する。道化師リゴレットを嫌う他の廷臣たちは、リゴレットが人目に触れさずに密かに育てている一人娘ジルダの存在を、彼が若く美しい女を囲っているのだと勘違いして、その女を誘拐しようと企てる。そこへ老モンテローネ伯爵(バリトン)が、最愛の娘のチェプラーノ伯爵夫人が公爵に陵辱(りょうじょく)されたことに激怒して登場するが、リゴレットが嘲(あざけ)るので、老伯爵はリゴレットに呪いの言葉をかけ、リゴレットは内心恐怖に震える。

第2場

久々の家路へ急ぐリゴレットだが、老モンテローネ伯爵の呪いがその頭から離れない。殺し屋スパラフチーレ(バス)が現れて、殺し屋稼業を説明するが、リゴレットは「今は用はない」と彼を立ち去らせる。リゴレットは、「彼は剣で、自分は舌で人を殺す」と、モノローグ“二人は同じ”を歌う。久々の父の帰宅を喜ぶ美しい娘ジルダ(ソプラノ)は、リゴレットに亡くなった母の事などを尋ねるが、彼は好色な公爵や自分を呪う人の復讐を恐れて、彼女に教会以外の外出を厳禁する。戸外で怪しい物音がして、リゴレットが確かめに行くのと入れ違いに、学生姿に変装したマントヴァ公爵が中庭に忍び込み、気付いた乳母ジョバンナ(メゾソプラノ)に口止め料の財布を与える。戻ったリゴレットが、乳母に娘のことをくれぐれも頼んで出かけると、ジルダがリゴレットの一人娘と初めて知ったマントヴァ公爵は、乳母を退出させて、ジルダに「私は貧しい学生で、いつも教会で貴女にお会いしています」と熱烈に愛を囁く。突然の青年の出現にジルダは驚くが、それが教会で会った好ましい青年とわかり、公爵が「私の名はグヮルティエル・マルデ」と偽の名前を言うと、“慕わしい人の名は”と胸をときめかせて歌う。その時戸外では、公爵の廷臣ボルサ(テノール)たちが、リゴレットの情婦と勘違いしているジルダを誘拐し、マントヴァ公爵に差し出そうと集まってくる。そこへリゴレットが戻って来るので、廷臣たちは彼に「チェプラーノ伯爵夫人を誘拐するのだ」と言葉巧みに彼を仲間に引き入れて目隠しをし、その間にジルダをさらって逃げて行く。1人残され、目隠しを取ったリゴレットは、誘拐されたのが自分の娘と知り、「あの呪いだ」と半狂乱になる。

第2幕

マントヴァ公爵は、ジルダが誘拐されたと聞き、心配して“彼女の涙が見えるようだ”を歌うが、廷臣ボルサたちが、リゴレットの情婦を誘拐して寝室に待たせていると報告すると、直ぐにそれがジルダだと直感して、いそいそと寝室へ向かう。そこへリゴレットが現れて、内心の心配を隠して、娘ジルダを探しまわり、娘の返還を訴える劇的なアリア“悪魔め、鬼め”を歌う。突然、寝室からジルダが飛び出して来て、リゴレットに走り寄り、貧しい学生と名乗る男には教会で初めて出会ったこと、裏切られたと知った今でも、彼への愛情は変わらないことを父親に切々と訴える。一方リゴレットは、衛兵に牢獄に連れて行かれる老モンテローネ伯爵に替わって、自分こそが公爵に復讐するのだと誓う。

第3幕

殺し屋スパラフチーレのいかがわしい酒場。中では、騎兵姿の公爵が有名なアリア“女心の唄”を歌い、スパラフチーレの妹マッダレーナ(メゾソプラノ)を口説き始める。リゴレットは、公爵の乱交ぶりを見せて、彼への未練を諦めさせようと、ジルダに酒場の中を覗かせる。マッダレーナを口説く公爵と色目を使うマッダレーナ、外では嘆き悲しむジルダと、彼女を慰めて復讐を誓うリゴレットの四重唱となる。リゴレットは、ジルダに、公爵から離れるために男装して今夜ヴェローナへ発てと命じ、スパラフチーレを呼び出して、公爵暗殺の代金の半額を渡して、残りは死骸と引き換えにと約束する。公爵暗殺を引き受けたスパラフチーレだが、公爵にすっかり心を奪われた妹マッダレーナが、「殺さないで」と訴えるので、誰か通りがかった男を代わりに殺す事にする。それを公爵を諦めきれず戻ってきたジルダが聞き、男装しているのを幸いに、自分が身代わりになること決断して、酒場に入り殺される。何も知らないリゴレットが、残金と引き換えに死骸の入った袋を受け取りにやって来る。リゴレットが、その袋を川に捨てようとしていると、向こうから“女心の唄”を歌いながら帰って行く公爵の歌声。驚いたリゴレットが袋を開けてみると、瀕死のジルダが、愛する人の身代わりになって死ぬ親不孝を父に詫びて息絶える。残されたリゴレットは「ああ、あの呪いだ」と泣き伏せて、幕となる。