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♪ Salome サロメ

by hidepost, le 2 nov 2011


©A Bofill

作曲:Richard Strauss (リヒャルト・シュトラウス1864~1949)

内容:新約聖書を基にOscar Wilde (1856-1900) が書いた戯曲「サロメ」を、作曲者がH. Lachmann (1865~1918)に独語訳させて作曲された。管弦楽が極めて重要な作品で、主人公サロメは、「7つのヴェールの踊り」もあり、古今オペラの中で、演技力も含めて最も困難な役とされている。 1幕 (1時間45分) ドイツ語

あらすじ

西暦30年頃、エルサレムのヘロデ王の宮殿。ユダヤの領主ヘロデ王は、兄フィリップを殺害し、その妻のヘロディアスと結婚した。ヘロディアス王妃にはフィリップとの間にサロメという娘があり、サロメにとってヘロデ王は、叔父でありながら義父にあたる。また庭の古井戸の中には、兄の妻を奪って妃としたヘロデ王を非難した預言者ヨハナーンが、捕らえられて幽閉されている。

月夜の晩、ヘロデ王 (テノール) が宴会を催し、衛兵隊長のナラボート (テノール) が、王女サロメの美しさに感嘆している。古井戸からは、捕えられている預言者ヨハナーン (バリトン) の救世主の到来を告げる声が聞こえ、そこへ義父であるヘロデ王の情欲に満ちた目を避けてきた、王女サロメ (ソプラノ) が現れる。母ヘロディアスを非難する声を聞いたサロメは、それがヘロデ王によって幽閉されている預言者ヨハナーンの声であることを知り、強い興味を抱き、ナラポートに言い寄って彼を古井戸から引き出させる。ヨハナーンはサロメに、荒野にキリストを訪ねて罪の許しを請 (こ) うことを薦めるが、彼に魅せられたサロメは、欲望を抑えきれずに彼に接吻を迫る。しかし、誘惑に見向きもしないヨハナーンに拒絶される。ナラボートは、自分がサロメに利用される道具にすぎない事に気付き、嫉妬から自害する。ヨハナーンはサロメを非難し、再び古井戸に戻ってしまう。

サロメを追ってヘロデ王が現れ、ヘロディアス王妃 (メゾソプラノ) も続いて来る。ヘロデ王は、客たちとの宴会の続きをここですると言い、サロメに酒をすすめるが彼女は拒否する。ヘロディアスは、ヨハナーンの自分とヘロデ王の不倫を非難する声にいたたまれなくなり、ヘロデ王に、ヨハナーンをユダヤ人に引き渡すように頼むが、ヘロデ王は聞き入れない。それをきっかけに神や救世主を巡るユダヤ人たちの激しい口論が始まり、ヘロデ王は話題を変えるために、何でも望むものを褒美として与えると約束して、 サロメに踊るように頼む。サロメは必ず約束を守るようにと念を押し、裸身にまとった7つのヴェールを徐々に脱いでいく妖艶な踊りを披露する。踊りの後、サロメは「銀の盆に載ったヨハナーンの首」を要求し、ヘロデ王を狼狽させる。宝石など別な報酬を、と言うヘロデ王の提案にサロメは耳を貸さず、誓いを守るよう主張する。ついに死刑執行人が井戸の中に下りていき、銀の盆に載ったヨハナーンの首がサロメの前に差し出される。サロメは恍惚とした表情で生首を見つめ、「私はお前に接吻した」と叫ぶ。恐ろしさに耐えかねたヘロデ王は「あの女を殺せ」と命じて幕となる。