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日本食材 ベルギーで活躍中

by hidepost, le 4 avr 2024

先日、JETRO主催の北海道産ホタテプレス関係者向けイベントと欧州連合日本政府代表主催のBon Appétit JAPON 2024のレセプションに参加しました。どちらも日本食材をヨーロッパ人に紹介することが目的で企画されました。

https://www.eu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00296.html

北海道産のホタテはとても美味で、筆者は北海道ではじめて生でいただき、あまりの美味しさに以来ファンになりました。というわけで、ベルギーで手巻き寿司を作るときには、必ず生のホタテを購入して、味わっています。今回はそのホタテを冷凍したものを日本から輸入し、トップシェフが美味しく料理をしてくれました。

 日本人シェフが用意した、生のホタテに味噌味のソースを使った一品(写真左)です。味だけでなく、見た目も大切な和食。その言葉通り一工夫されて、見た目からも食欲をそそり、美味しくいただきました。これにお酒があったら最高なのに、と思ったのは私だけでしょうか。生の魚介類といえば、やはり日本酒ですよね。でも、今は取材中だからということで、しっかり味を吟味しました。

 

 

もう一品はミシュラン星を獲得しているトップシェフの作品(写真左下)です。彼はホタテの表面をバーナーで軽く焼き、生クリームを使ったソースで仕上げていました。表面を焼いただけで、生は苦手という方にも抵抗なく食べられる品になっていました。花を添えて春らしく仕上げ、見た目も彩よく、家庭では出せない仕上がりでした。しかし、デザートの甘さ以外は苦手な筆者には、甘めのソースはちょっと避けたかったです。これは甘いもの好きなベルギー人向けの仕上がりだと思います。

そうこうするうちにBon Appétit JAPON 2024開催の時間となり、場所を移動して会場に入りました。こちらでは当地で活躍する日本人シェフが、ホタテ貝や和牛を使った品を紹介してくれました。もちろん日本酒の紹介もあり、おつまみとしては上等すぎる品々を味わいながら、日本酒も堪能しました。ビール大国のベルギーにいながらワインばかり飲んでいる筆者ですが、数年前に友人の紹介で日本酒にも目覚め、和食と日本酒の組み合わせに満足し続けていました。ワインのように日本酒も地域ごとに生産されており、種類が豊富。日本酒に詳しくない筆者は、冷やが美味しい辛口のお酒を、と口にピッタリあうお酒を紹介してもらいました。ここまで来たら取材よりアペリティフを楽しむ時間となり、友人や日本人シェフと会話を楽しみながら、数々の品を味わいました。

若手ベルギー人シェフのロイック(Loïc Van Impe)さんも参加されており、お話を伺っていると、大阪に6カ月滞在していたということです。そして、和食を味わって、酒、みりん、ゆずなど日本の調味料の使い方を学ばれたとか。ホタテの生は、あまり手を加えず、わさびじょう油が一番美味しいね、と話が弾みました。ホタテ以外にも和牛を使ったフライや寿司が紹介され、和牛の美味しさと新たな料理の仕方に圧倒されました。

琴の生演奏を聴きながら、Gault & Millotで2024年のチョコレートシェフに選ばれた佐々木靖さんのデザート(moëlleux au thé vert)で終え、素晴らしい和食紹介の宴を終えました。