 ある日外出先から戻ってくると、家の前の地面にアイビーゼラニウムの入ったプ
ランターが落ちていました。まさか！？ と見上げると、窓台に2 つあったうち1 つ
がありません。折れた花芽、散乱した土、割れて無残な姿のプランターは、我が家
のものでした。
プランターがなぜ落ちたのか、窓掃除や窓の開け閉めをよくするダンナを真っ先
に疑いました。奥行きがあまりない窓台に置いていたので、窓の開け閉めのときに
窓枠がプランターに当たって、ダンナの気付かない間にバランスを崩して落ちてし
まったのだろうと思ったのです。しかしダンナは「窓は開けてない」と言い張り、
私があれこれ憶測し始めると「キツネの仕業だ」と言いました。アメリカ人特有の
根拠のない自信でダンナがそう言っているのではありません。その背景には、過去
にキツネが私の手袋を盗んだり、靴を畑に埋めたり、庭にある鉢植えを深夜にひっ
くり返して泥棒騒ぎとなったり、日中堂々と台所に入り込んで猫の餌を盗み食いし
ていたという前科があるからです。しかし今回の
場合、プランターは明らかにキツネの手が届かな
い場所なので犯行は不可能。ダンナは「きみは水
やりのときにプランターを動かすだろう？ その
ときにきちんと置きなおしていなかったんだよ。
それで風か何かの衝撃で落っこちたんだ。早い話、
きみのうっかりミス。毎月といっていいほどお財
布を持たずに買い物に行っているくらいだし、財
布が入ったカバンだって何度も置き忘れている
…」と、いかに私のうっかりミスが多いかを指摘
し始めました。
その後の現場検証の結果、犯人は激しい通り雨
だったことが判明しました。私もキツネもダンナ
も無罪。軽いプラスチック製のプランターを利用
していましたが、その中の土が乾燥してさらに軽
くなっていた上、前方に垂れ下がっている葉に雨
が降ったことで重心が前方に移り、バランスが崩
れて落下してしまったのだと分かりました。
3 月下旬から花や野菜の苗が出回るようになる
と、園芸店とホームセンターのはしご続きになる
Mao です。昨年のように買い物だけ済ませ、財
布の入ったカバンを店内に忘れて苗だけ持って帰
宅することがないように、うっかりミスには気を
つけなければならないな、そう思ったMao なの でした。
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窓台で花を育ててみよう
●プランター…プラスチック製で底に穴のないものは、熱した火
箸などで溶かして穴を空けるか、ドライバーでゆっくり穴を空け
ます。多湿を嫌う植物は素焼きタイプを使います。
●土…販売されている土の種類が少ないので、自家ブレンドは一
般的ではありません。窓台には、保湿性を高めるポリマーと元肥
が入ったバルコニー専用土が手軽で便利です。
●鉢底石…ゴロ石、砕いた素焼きの鉢や発砲スチロール、ハイド
ロカルチャー用のボールを利用します。ネットに入れて利用する
と土と混ざらないので、土を再利用するときに便利。
●花…同じ容器に一種類だけ植えると管理が簡単です。日当りの
悪い場所にはインパチェンス、留守が多い人はアイビーゼラニウ
ムやゼラニウム、ゴージャス感が欲しい人はサフィニアがおすす
め。
落下事故のないように、気をつけましょう！
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