欧州サッカーリーグ
観戦　プチ　ガイド

日本で好きなスポーツはというと、野球やゴルフ、テニス等々ありますが、ここ欧州で一番の人気を誇るのが「サッカー」。サッカーへの情熱は日本のサポーターの比ではなく、熱中のあまり死傷者が出ることさえあります。ただし、ゴール裏の熱狂的サポーター席や、必ず白熱する対戦を避ければ恐ろしいばかりではありません。

まずはスタジアム観戦に挑戦してみませんか。

   欧州でサッカーを観戦するといっても、特別に難しいことはありません。大まかにいって重要なのは次の３つ。

　試合スケジュールの確認
各リーグ・各チームのオフィシャルサイトで確認できます。簡単なのは日本語のスポーツサイト（例えばヤフースポーツ、http://soccer.yahoo.co.jp/world/）。各チームの年間スケジュールが掲載されています。気を付けなくてはいけないことは、このスケジュールはあくまで予定ということ。時間はもちろんですが、スペインとイタリアでは試合日自体が１週間前にしか決定しません。ドイツとオランダは比較的変更なし。

　チケットの確保
シーズンチケットや会員向けチケットを除いた一般販売のチケットは、各オフィシャルサイトから簡単に買える場合が増えてきました。ただ販売のページは自国語のみのことが多く、また、国外在住の場合は決裁の方法が違うなど苦労しますが、基本的には観戦日、席のカテゴリーと購入枚数を選び、クレジットカードで決済します。チケットは、プリントアウトしたバウチャーと決裁したクレジットカードを持って、当日にサッカー場のチケットオフィスで受け取ることがほとんどです。ドイツでは自宅に郵送されることも。サイト以外では、購入専用電話でクレジットカードを使って購入できる場合もあります。

　また、人気チーム同士の対戦でなければ、意外に当日券が買えます。ＡＣミランやＦＣバルセロナなどの超人気チームでも、スタジアムがあまりにも巨大なため対戦相手によっては当日券が出ることの方が多いのです。

ただし、オランダやベルギー、イングランドでは「サポーター」にならないとチケットが買えないなど入手困難の傾向があり、ひいきのチームがあるなら、いっそサポーターになるのも得策です。多少割高にはなりますが、ネットで日本のチケット販売代理店から買うと、一般販売を待たずに日本語で買えて安心です。

　当日の移動手段の確認
基本的に試合は夜に開催されます。日の長い初夏ならまだ心配は少ないですが、冬場は特別に注意が必要です。
サイト上でサッカー場へのアクセスを確認し、近辺に駐車場があるか等をチェックします。また、当日は余裕をもってサッカー場に到着した方が、ファンショップでゆっくり買い物ができ安心。帰りの足の確認も忘れずに。試合終了の少し前に席を立てばもみくちゃにならずに済みます。

特別ひいきのチームがないという方は、欧州リーグで活躍する日本人選手の応援はいかがでしょう。今、欧州リーグに在籍する日本人選手は１０人(１２月１９日現在)。特にドイツでは、アイントラハト・フランクフルトに稲本潤一選手、Vｌｆボーフムに小野伸二選手、Vｌｆヴォルフスブルグに長谷部誠選手が在籍し日本人同士の直接対決も。ドイツはワールドカップのおかげで比較的サッカー場へのアクセスが整備され、がんばれば日帰りも可能です。対バイエルンミュンヘン戦以外ならチケットも比較的手に入りやすいといえます。

日本代表の要、スコットランドの中村俊輔選手は、現在グラスゴーにあるセルティックに在籍しています。飛行機ならば１時間半。チケットもサイトから比較的簡単に入手できます。現地の中村選手の人気は高く、観客から「シュンシュケ〜」と熱い声援が送られ楽しく観戦できます。

観客のオーバーアクションと応援の様子は欧州ならでは。でも貴重品と怪しい人には気をつけて。油断は禁物です。