ベルギーのホットトピック
ベルギー人とインターネット

InSitesコンサルティング社がこのほどヨーロッパ10カ国を対象に行った調査によると、週に1回以上ネットバンキングを利用するベルギー人はネット人口全体の半数にのぼるという。オランダ、デンマーク、スウェーデンに次ぐ高い数字だ。

昨年1年間でベルギー人のネット率は9％増加し、15歳以上の国民の64％がインターネットを利用した。ヨーロッパ全体の平均値は43％だった。年齢別に見た増加率が一番高かったのは55歳〜65歳（約20％増）。eコマースやリサーチなど、仕事におけるインターネット活用率も前年比13％アップの約50％に上った。

ネット普及率が年々上昇する中、セキュリティーに関する認識はまだ低い。調査対象のパソコンのうち、35％がまだウイルス対策ソフトをインストールしていなかったのを始め、アンチスパイウェア、パーソナルファイアーウォール等の認知度はインターネット人口の30％前後にすぎない。

こんな状況の中、連邦政府は国民のネット率をさらに高めようと「Ｉｎｔｅｒｎｅｔ　Ｐｏｕｒ　Ｔｏｕｓ」というプログラムを実施中だ。指定メーカーのパソコンと指定プロバイダーの高速インターネット１年間の接続料込みでデスクトップなら850ユーロ、ラップトップなら990ユーロ。期間中の無料サポートと4時間の初心者講習付きで、2006年末までの購入証明を2007年に申告すれば21％の消費税が免税になる。パソコンには表計算や文書作成、インターネットブラウザーやEメールといった基本的プログラムの他、DVDプレーヤーやCDライター、各種セキュリティプログラムもついてくる。更に面白いのは、各パソコンに装着されるICチップ入りIDカードの読取り装置。さすが政府のプログラムらしい。連邦政府や各コミューンが推進しているeガバメント・システムの利用を促進しようという目論見らしいが、効果のほどはいかに？