師走の時期になると、日本にいなくてもそわそわ落着かなくなるもの。というのも、日本人にとって年末といえばお歳暮を贈ったり、年賀状を書いたり何かと忙しいですよね。外国ではそんな風習はないのかしら？　と疑問に思う方も多いはず。ということで今回は「ベルギーではお歳暮ってあるの？」「クリスマスカードはどうするの？」など素朴な疑問をベルギー人にぶつけてみました。

◎ 学校の先生　◎
学校の先生には年に２回、クリスマスと学年末にお世話になったお礼としてプレゼントを渡す人が多いようです。学年末にはクラス全員でお金を集めてプレゼントということもよくありますが、一般的なのは、お花、チョコレート、ワイン、先生の嗜好品など。日本的なものも（物によりますが）結構喜んでもらえるようです。扇子、風呂敷、和食器、和紙製品などなど。日本へ帰国した際にちょっとしたものを買ってくるのもいいかもしれませんね。

◎ ごみ収集車の人たち◎
昔からクリスマス前になると各家庭に回ってきて、チップをもらう習慣があるそう。その代わりにカードを配ります。何度も違うスタッフが回ってくることがあるのでカードを保管しておき、もう他の人に渡しましたよ、という証明にするとよいでしょう。もちろん、払うか払わないかは個人の自由なので、みなさんの考え次第です。

◎ 郵便屋さん◎
郵便屋さんの場合は、地区ごとにいつも決まった人が配達に来るので必然的に顔見知りになるというパターンが多いようです。ごみ収集の人達のようにわざわざ家のチャイムを鳴らしてカードを配ったりすることはあまりないようですが、人によってはクリスマスカードをポストに入れたりすることもあるようです。チップとしては、年始にだいたい2〜5ユーロくらいを袋に入れて渡す人が多いそう。コンシェルジュのいるアパートなどでは、まとめてみんなで渡したりもするようです。

◎ コンシェルジュ、メイドさん（個人宅）◎
こちらは、10〜25ユーロくらいが目安。現金で渡しにくい場合は、チョコレートやワインなどをプレゼントしてもよいでしょう。

◎ クリスマスカードは？◎
日本にも、もちろんクリスマスカードは送るけど、ベルギーの人 たちにはどうすればいいの？ という疑問も。こちらの人は個人 的に付き合いのある人、会社でお世話になっている人などに送 るようです。時期はクリスマス前から年明けくらいまで。ポスト にご近所さんからカードが入っていることもあります。そういう 場合は、こちらからもカードを送るほうがよいでしょう。

これらの習慣は、必ずしも全員がやっていることではありません。地域によっても格差はありますし、人によっても考えは違うものです。きっと、皆さんがこちらの人に聞いたとしても多種多様な答えが返ってくるでしょう。いつもお世話になっている人たちに感謝の気持ちを込めて、楽しいクリスマス、お正月を迎えてもらえるように皆さんご自身で判断してくださいね。