プチポワ裏話

② 急病！の繰り返し日系企業でフルタイムで働きながらプチポワ編集に携わっていたころ、疲れと不摂生でよく風邪をひいていた。冬場になるとどうしても菌をもらって来る回数が多くなり、ある日とうとう寝込んで会社を休む羽目に。「やったー！これでプチポワの仕事がゆっくりできる。」医者に診てもらった後、解熱剤を飲んで毛布に包まりながら、日頃できないプチポワの会計処理に没頭。ところが、「うーん、どうしても数字が合わない。」熱で頭がボケているのか･･･。もともと数字に弱い者が会計などを担当するから、余計に時間がかかる。プチポワを始めてから数年間は、決算資料作成に泣かされていた。両親ともに高血圧の家系を持つプチポワ代表。風邪で医者のお世話になった際に血圧を測ったら、正常値を越えていた。心拍数も正常値を上回っているという。医者から血圧を下げる薬を飲んだほうがいいと勧められ、薬を飲み始める。体に合う薬を見つけるには時間がかかると聞いていた通り、最初に飲んだ薬で偏頭痛が。それもただの頭痛ではなく、今までに経験したこともない痛さ。だんだん気分も悪くなってきた。この薬は没。薬 1 箱をムダにした。	ある日、夜中にふと目が覚める。その後寝付かれなくなって、いろいろなことを考えていたら、急に心臓の動悸（どうき）が激しくなる。うーっ、何だこれ。こころもち心臓辺りが肥大している。このままいったら、血圧が高くなって脳内血管が破裂･･･。あわてて救急車を呼ぶ。しかし、救急車が来たころには、動悸（どうき）は治まっていた。が、大事をとって、検査をしようと病院に担ぎこまれる。初めての救急車。「これはプチポワの記事になるかも」と運ばれる車内で密かに取材開始。結構揺れる。怪我をした人なら、この揺れは痛みに響くのでは？毛布の代わりにかぶせてくれたアルミの防寒カバー。薄っぺらだけど、かなり温かい。いろいろ体験できてよかった。検査の結果も異常なし。仕事やプチポワ編集と家事、育児で忙しくしていたある深夜、突然心臓の辺りが激しく痛みだす。段々痛みが増し、深呼吸できなくなる。何でいつも夜中にこういうことが起こる？子どもを置いて夫婦で病院の救急にでかけて数時間も待たされては困ると、またも救急車を呼ぶ。ところがやってきたのは警察。なぜか警察にも連絡が入ったそう。夜中に夫婦喧嘩でもと思われたのか。	パトカーでもいいから早く病院に連れて行ってもらいたいんだけど。やっと救急車到着。この頃痛みは少し治まっていた。ところが、救急担当者は心筋梗塞だと判断し、医者を呼ぶ。ちょっと待って、私は心臓には異常ないんだけど。前回の検査でそういわれていたのに･･･。医者到着。すぐに触診、問診が始まる。そして、当然心筋梗塞じゃないと診断がでる。分かってるわよ。何でもいいから、この痛みだけは何とかしてー。病院で痛み止めを点滴してもらって帰宅。その日のお昼には、インタビューに走っていた。後日、この救急車と医者の請求書が。単なる疲労からの痛みでこの金額。医者代も払うの？私は頼んでいないけど･･･。ブリュッセル市内の救急車利用は、移動距離に関係なく一律料金。病院の近くに住んでいると、タクシーの方が安い。もう何があっても 2 度と救急車は呼ばないと心に決めた。以来、リミットが分かったので無理せず、時々すべてを投げ捨てて寝ることにした。これで、日頃の睡眠不足を解消。そして、ストレスが溜まったら、美味しいものを食べる。だから、今後もプチポワ安泰。