紫外線には、UVA、UVB、UVC の波長が含まれてい
ますが、そのうちUVA とUVB はオゾン層を通過し、地表
に到達します。紫外線は、表皮に入り込むと遺伝情報を
つかさどるDNA を傷つけてしまいます。DNA は、自力で
修復する作用がありますが、それ以上に傷つくと情報エ
ラーを起こした細胞が作られます。エラー細胞が長期間
放置されると、皮膚がんの原因となることがあります。
紫外線対策には、UVA とUVB のどちらも防ぐ必要が
あります。市販の日焼け止めクリームには、それぞれの
効果が示されていますが、表示されている数値はUVB
カットの目安を表すSPF 値で、UVA を防ぐ効果は数値
で表せません。また、完全に紫外線をカットする日焼け止
めクリームは存在しません。そのためEU では、2006 年
からあたかも紫外線を100 パーセント防いでいるかのよ
うな商品の表示を避けるよう指導され、2009 年より徹底
されています。
日焼け止めクリームの特徴
クリーム/ミルク状 (紫外線錯乱剤):塗ると白くなりやすい
が、肌への負担は少なめ。肌が弱い人、肌荒れが心配な
人はこちらを。
ジェル状 (紫外線吸収剤):白く残りにくいが、肌への負担
は多め。
* ウォータープルーフタイプでも汗で落ちてしまうことが
あるので、2~3 時間おきにムラなく塗るのが効果的。
* 開封したらワンシーズンで使い切る。
* 曇っていても紫外線量は晴れの日の90% !