駐在員主婦エッセイ
発見！ ベルギー生活！

交通違反
〜駐車違反編〜

　免許を手にして二十年。日本では一度も違反キップを切られたことがないのに、ある日「100EUR」の数字以外は全く解読不可能なフラマン語の手紙が警察から届きました。いや〜な予感がして訳してもらったところ、『歩道に乗り上げてはいけないのに車を乗り上げて歩行者の迷惑になっているので罰金』とのことでした。
「え〜っ。走行車の邪魔にならないようにわざ わざ歩道に乗り上げて駐車したのに、百ユーロもの罰金！ 冗談でしょう？」と周りに話したら、なんと歩道に乗り上げて駐車をしないといけない場所もあると教えられました。ところ変われば品変わる。日本の常識が通用しないことを痛感。日本とは違 う交通ルールをちゃんと把握しておかなくちゃいけないのね…払いたくはないけど、仕方がないので百ユーロをしぶしぶ振り込みました。
　罰金を振り込んでから一週間後、またまた警察から、今度はフランス語の手紙が届きました。どうして？ 抜かりはなかったはずなのに！ と辞書を引き引き解読すると、今度はパーキングディスク使用の場所でディスク（おもちゃの時計の文字盤みたいなもの）を置いていなかったというもの。ちゃんと駐車スペースに止めていたのに、全く気がつかずこの標識の前に駐車してしまったのです！ こんなシステムは日本では存在していないもの。ざっと交通ルールを読んだつもりでもこのような見落としがあり、罰金につながってしまった私のケース。それ以来、節約の毎日を強いられている トホホの我が家です。

　もうこれ以上払ってなるものかと思い、さらに交通ルールを猛勉強し、情報収集してみると、こんな失敗は私だけではなく、皆さん四、五回はされているよう。あ〜私だけじゃないんだ、となんだか心が軽くなってしまう私。なんとブリュッセル市内ではほんの数分の駐車で違反を取り締まるらしい（プラス・サンランベール周辺は要注意だそうです）。ブリュッセル市内と郊外とでは駐禁取り締まりの厳しさのレベルが違うようです。
一説では、駐車違反を取り締まる専門係員が待機していて、誰かが車を止めるやいなや、出動するとか。 高いレッスン料だったけれど、これが外国に住むということなのね、と自分に言い聞かせる日々です（ため息）。