窓辺の菜園

　春の陽射しが温むお台所の窓辺、簡単に出来るもやしを作ってみましょう。

　もやし育成用の容器を買えばきれいにできますが、先ずは手始めにお皿でもかまいません。底にキッチンペーパーか綿またはガーゼを敷いて水をヒタヒタに入れ、そこに種を撒きます。2?3日すると芽が出始めます。

　種はスーパーや園芸店で色々な種類を売っています。
クレソン、アルファルファ、赤かぶ（betterave rouge)
マスタード、シソ、大根、変わり種ではブロッコリから赤キャベツ、とうもろこし、ヒマワリ、アワ、麦、ごま、結局何でも良いわけですが、生の芽に毒性があるトマト、なす、ルバーブ、いんげん、それから豆腐を作る黄色くて大きい大豆はやめておきましょう。
　クレソンやマスタードはピリッとした味ですから、他のサラダ菜に混ぜてもいいし、サンドイッチに挟むとおいしいです。赤かぶや赤キャベツも味だけでなく緑の中に散らすと彩りがきれいで、食欲をそそるいいアクセントになります。

　写真の容器は苗屋さんで買いました。直径12cm高さ4cm位のガラス製ですが、くびれている所に取り外し出来る網があり、そこまで水を入れ種をかなりびっしり並べました。すると根は網を通して下に伸び、毎日水やりをする必要がありません。その点でお勧めです。
　実はお皿やマッシュルームが入っていた箱でやってみたこともありますが、もやしの根が下へ伸びられないことと、水やりをする時に茎が倒れてしまいました。アルファルファは瓶かコップに入れてガーゼで蓋をし、「水を入れては流して捨てる」を繰り返し、容器の中には水が溜まっていないけれど湿っているという状態を保つやりかたもあります。
大豆のモヤシも出来ますが、生で食べないで火を通して下さい。あるいは中華の店で売っている緑豆がいいでしょう。これは素焼きの植木鉢で作るのがよさそうです。豆が腐りやすいので水の流れをよくして、頻繁に水やりをする必要があります。

　まず素焼きの植木鉢を用意します。手始めには直径15cm位のものが良いでしょう。底にガーゼを敷きます。豆は1?2晩水に浸けてから鉢に入れます。上にもガーゼをかけてその上から水を1日に2?3回かけます。水の量や回数は室温、湿度によって加減して下さい。下に水が溜まっていない状態で、乾かないようように注意します。

　ついでに香草も育てますか？　種からでもいいですが、スーパーの野菜売り場に上の写真のようなプラスチックの小さい容器に根付きのを売っていますね。そのままではすぐ枯れてしまいます。植木鉢に野菜用の土を入れ、根を傷つけないよう移し替えて下さい。パセリやシブレット、タイムなどはどんどん大きくなって便利ですよ。