ベランダ菜園
この夏はホームメード新鮮野菜でBIOサラダ！

　野菜や花を育てるのは好きだけれど、畑も庭もないから無理、なんて諦めていませんか？　ベランダの植木鉢やプランター、ハンギングバスケットなどでも案外たくさんの野菜が育てられます。道具や種は日曜大工店BRICOをはじめとして、大型スーパーや園芸専門店などに揃っています。定番のハーブ類だけでなく、サラダ菜やほうれん草のような葉菜類もとても簡単、工夫と手入れ次第できゅうり、栗かぼちゃ、ししとう、オクラのような日本の果菜だってプランターで作れるんです。手始めに今月はサラダ用のレタスや二十日大根、苗が見つかればミニトマトなど植えてみましょう。来月からは冬の収穫に向けてブロッコリーや芽キャベツ、秋には来年の春を目指してイチゴなど、ベランダ菜園の楽しみは一年中続きます。

1.　容器　　素焼きの植木鉢やプランター、寄せ植え用の木製鉢などが最適。深さ30�a以上が理想ですが、小さな葉菜なら20�a程度でも大丈夫。手近にある不要になった容器のリサイクルを試みるのも環境にやさしい心遣い。お魚屋さんなどから手に入る発泡スチロールのコンテナは、底部に水切り穴を開ければ立派なプランターになりますし、大根やにんじん、じゃがいも、ごぼうなどの根菜を使い古しのポリバケツや、用土などの入っていたビニール袋で育てるのだって可能です。

2.　用土と肥料　　自分で堆肥や肥料を配合して作るのは小さなベランダ菜園にはちょっと面倒ですね。肥料や土質を野菜栽培用に調整した便利な用土パックが出回っていますので利用しましょう。
追肥はボトル入りの液肥が手軽ですが、せっかくの家庭菜園に化成肥料はあまりお勧めしません。野菜用の有機肥料も入手できますし、収穫量の少ないミニ菜園なら、追肥はそれほど必要ないでしょう。
用土例：Terreau　Universel　（Central Park社）10-20-50�g　(写真左)
肥料例：Engrais Organiques pour le Potager (DCM社)4-10-20�`　(写真右)

3.　種と苗　　植え付け季節には園芸店に苗が出回ります。でも葉菜は30日〜60日と生育期間が短いですからどこででも手に入る小袋入りの種で十分。気候や日照時間の関係で日本とは種まき、収穫時期がずれますから、ベルギーでの適期を袋の裏書きで確かめましょう。　

4. 育て方　　日照時間が少ない、風通しが悪い、適当な水がない（水道水よりも雨水がよい）など、ベランダ菜園には難点もありますが、庭や畑と違って害虫の飛来が少なく、病気にもかかりにくいのが長所です。土の量が少ないので乾燥には要注意。一度にたくさんではなく、こまめに水遣りを。アブラムシがついたら牛乳を10倍に薄めて、ナメクジにはコーヒー液を吹きかけると効果があります。