ベルギーの道路はロータリーが多い、市街地は道幅が狭い、などという特徴があり、それらに合わせて交通ルールが定められていますが、改正されることもしばしばあります。そこで、最近改正されたルールの一部をご紹介します。正しい交通ルールをもう一度確認して、自動車事故や違反のないベルギー生活を送りましょう。

右方車の優先権の強化 （2007年3月1日施行）

　
信号や優先標識のない交差点では、右方車に優先権があり、優先権は右方車が停止しても変わりません。（今までは右方車でも一旦停止すると優先権がなくなっていました。）今後は右側から来る車が一旦停止しても、自分は進行せず、止まる必要があります。逆に自分が右方車の立場では、停止しても優先権があることを忘れずに。信号、優先標識、三角の停止線がある交差点などでは標識に従ってください。
　　　　　　　　　　
蛍光ベスト常備の義務 （2007年2月1日施行）

高速や自動車専用道路で、車の故障などを理由に車外に出る時は、昼夜を問わず蛍光ベストの着用が義務付けられました。車内に必ず常備してください。

速度違反の罰則金の改定
（2006年3月31日施行）

この改定では、たとえ1km/ｈの制限速度オーバーでも罰則金が課されます。ベルギーではスピードの出しすぎによる交通事故が毎年1万6000件以上発生しており、スピードを1km/h落とすだけで5％の事故を減らせると言われています。自分が加害者にならないためにも、速度を守って運転しましょう。なお、学校付近は制限速度が30km/hですので、特に注意が必要です。

※ベルギーの高速道路で速度表示のない場合、制限速度は120km/h


※ここでは速度違反に関する罰則金の例を挙げましたが、他にも飲酒、運転中の携帯使用などについて見直されています。
詳しくはhttp://www.jesuispour.be/content.aspx?id=46で確認してください。

【おまけ情報】フランドル地区では、光化学スモッグが発生すると、高速道路などで速度規制が実施され、最高速度は90km/h（下に『SMOG』と表示）となりますのでご注意下さい。