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冬を元気に乗り切ろう! いよいよ師走、冬至も間近。北緯50度、樺太南部と同緯度のベルギーでは、冬の日照時間はごく短く、じめじめと暗く底冷えのする日が続きます。読者の皆さんは元気にお過ごしですか? こんな症状はありませんか? 冬 になると体力、気力が衰えて睡眠や食欲に異常をきたす人は案外多いようです。特にここ北ヨーロッパでは、たくさんの人が体の不調や欝症状を訴えます。これらはSAD(Seasonal Affective Disorder =季節による心身症)やウィンターブルーと呼ばれ、次のような症状が一般的だそうです。心当たりはありませんか?
何が原因? ず ばり、冬の日照時間の少なさがその主な原因です。明るい光が充分に目に当たると人間の体は化学反応を起こしてホルモンバランスを整え、日々の体調や気分をうまくコントロールできるようになることが研究で証明されています(*)。また、体内のメラトニンというホルモンは、夕方、暗くなると値が上がり眠気を呼び起こします。反対に夜明けに外が明るくなってくるとこのメラトニン値が下がって自然に目が覚めます。つまり、メラトニン値がまだ高い暗いうちに起きださなければならない冬は、体の自然の摂理に逆らう分、苦痛が伴うのは当然というわけです。 予防や対処法は? 最 も効果的なのはもちろん日光に当たること。ですが日照時間の少ないヨーロッパの冬ではなかなか日光にめぐり会えませんね。そこで使われるのがルミノセラピー(ライトセラピー)やカラーセラピー、アロマセラピーなどです。
重症と思われる場合はもちろん医療の助けを得るのが最短距離ですが、自宅でできる予防、対処法もこのようにたくさんあります。さあ、皆さんもこれからの冬の数ヶ月、ブルーな気持ちで家に閉じこもらず、街を飾るイルミネーションのように、明るい気持ちで過ごしましょう!
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