ベルギーでの新生活が軌道にのってきた方も多いことと思います。ベルギーに限らず外国では、よく日本人が狙われ、被害に遭っています。「えーっ、新生活の場ってそんなに恐いところなの、どうしよう･･･」なんて思わないでください。これは、諸外国に比べ日本の治安がよく、私たちが犯罪慣れしていない証拠とも言えます。しかし、被害はちょっとした注意で防げます。以下は、頻繁に発生する被害とそれに共通する手口、有効な対策の一例です。ご家族で時々読み返して注意を怠らないようにしましょう。そして、被害に遭ったり見かけたら、すぐ住居区の警察に連絡しましょう（日頃から連絡先を調べておきましょう）。備えあれば憂いなし。ご近所と親しくなり、情報交換をするのも手ですね。犯罪に巻き込まれないで、楽しいベルギー生活を過ごせるようお気をつけください。

引ったくりの手口

数人のグループ犯罪が多く、一人が歩み寄って話しかけ、気をとられている隙に他の者が鞄やハンドバッグをひったくる。
貴重品（財布、貴金属、コンピュータなど）を目につくように持ち歩いている歩行者の後をつけ、人通りがなくなったところでひったくる。
信号や渋滞などで停車中にドアを開けたり、窓を割って、助手席に置いてあるバッグを奪う。
対策・・・ 昼間でも人通りの少ないところを一人で歩かない。貴重品、ブランド物を人目につくように持ち歩かない。多額の現金を持ち歩かない。ハンドバッグはしっかり持つ。リュックやショルダーバッグは、身体の前に抱える。歩きながらも、回りに気をつかう。運転中はドアをロックし、夏でも窓を全開にしない。外から目のつくところにハンドバッグや貴重品を置かない。カーオーディオや携帯電話、CDも盗みの対象になっています。銀行カードやクレジットカードを盗まれたらTel : 070.344.344（Banksys）へ連絡しましょう。英語OK。

空き巣の手口

アパート界隈を物色し、侵入しやすいところのドアや表札に印をつけ後日侵入する。
管理人が泥棒の手引きをする。（留守宅時を犯人に知らせるなど）
郵便、小包配達やガス･電気･水道などのメーターチェックを装ってアパートに入り、留守宅を狙う。
対策・・・ ドアの表札は、日本人宅とわからないよう名前を変える。外来者にむやみにドアを開けない。アパートへの侵入は、ほとんどが玄関ドアからなので、複数の鍵をつける。留守でも、照明やラジオをつけておく。また、タイマーを使って適当な時間にON/OFFができるようにする。アパートの地下倉庫などは人気もなく侵入しやすいところなので、高価なもの（ビンテージワイン、ゴルフ道具など）は保管しないこと。長期留守時に郵便受けが一杯にならないよう知人に処理を頼むか、最寄の郵便局で転送（知人宅や会社に配達）または保留（郵便局で保管）の手続き*をする。

カージャッキングの手口

アパートの駐車場が開いている隙に侵入し、帰宅時にピストルやナイフで脅して車に乗り、逃げる。
タイヤがパンクしていると話しかけ、車を降りてチェックする隙に盗む。
対策・・・ 狙われやすい高級車（ベンツやBMW）を避ける。駐車場の出入り時侵入者に気をつけ、扉が閉まるまで確認する。車を降りる時は必ずエンジンを止め、キーを抜く。車内に車の登録書類などを置かない。

* 転送または保留の手続き･･･changement d’adresse provisoire（転送、3ヶ月間15?、更新可）、conservation provisoire（保留、30日間15?）の手続きには、居住者のIDカード（大人のみ）が必要です。