西洋補助医療事情 その3:ホメオパシー

[Homeopathie(仏) Homeopathie(蘭)]

[歴史] ホメオパシーの大原則は、その名「ホメオ(類似した)」にもあるように、「類は類を癒す、毒をもって毒を制す」という紀元前5世紀のヒポクラテスのアイデアです。これを医学として確立したのは18世紀末のドイツ人医師ハーネマンで、彼は当時マラリアに効く、と言われていた植物を自ら煎じて飲用する事でマラリアに近い症状を作り出し、この原則が有効であることを証明しました。


[療法] 「レメディー」と呼ばれるホメオパシーの薬は、白い小さな粒状です。植物、動物、鉱物といった自然界の物質を煎じ、アルコールで分子レベルを超えるまで希釈したものを、ラクトーズ(乳糖)玉に沁み込ませてあるもので、その種類は3000種を超えると言われています。その中から患者一人一人に合った療法とレメディーを見つけるため、ホメオパシー医師(ホメオパス)は患者から、症状についてだけではなく、じっくり時間をかけて生活の環境、経歴、嗜好等についての問診を行ないます。


[効能] ホメオパシーの治療は、人間の自然治癒力に対して刺激を与えることで健康を保つ、あるいは回復するのを目指します。自然物質のみを使っているので体に優しく副作用の心配がないため、妊産婦や乳幼児、高齢者にも広く用いられます。難病の患者に対し、従来の治療法と合わせて投与される例もあります。また、獣医の中にもホメオパスがおり、この療法は家畜や愛玩動物にも有効であることが知られています。


[ベルギーでは] ドイツから広まったホメオパシーは現在、フランスを中心にベルギー、イタリア、イギリス、アメリカなど欧米各地に浸透しています。ベルギーでは、一般医、小児科医を中心に約2000のホメオパスが活動しており、また、診察に行かなくとも、風邪予防や各種アレルギーなどといった症状に効く、一般的な複合レメディーなら多くの薬局で簡単に手に入るようになりました。カウンターに小さな長細いプラスチックのケースが、効能に合わせて色別に並べられているのを見かけることもあるでしょう。健康保険組合の中にもEuroMutなど、上限を設けて薬代の返還を行なっているところもあります。


 

11.2003

 

 

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