処方箋なしで手に入る常備薬いろいろ

ビタミン類

せっせとハーブティーを飲んでも、強力な風邪の菌に負けそう・・・という時にはビタミン類。ビタミンCは風邪の予防に最適。薬局で「ビタミンCをください」というと、soluble(水に溶かして飲むタイプ)かavaler(錠剤)またはsucer(舐めるタイプ)かをきかれます。ビタミンCだけでは物足りない方には各種ビタミンとミネラルがつまった総合ビタミン剤Alyvityl、Centrum、Pharmationなどがあります。Pharmationは疲労回復がうたい文句。12歳以下の子供は大人と同じビタミン剤を飲んではいけません。子供用が別にあります。Vitamon complime assecor(6〜12歳)。Alyvityl、Centrum Junior(3〜12歳)。風邪予防ではないけれど、妊婦に必要なビタミンを補給するOmnibiota 、小さい子供には保健所で勧められるVitamon A-D3 Fluorもよく知られています。ちなみにビタミンCが入っているものは眠れなくなるので朝に服用した方が賢明です。

 

ビタミンをのみ、予防を怠らなくても風邪をひいてしまったら、お薬の登場です。日本のように総合感冒薬というのはみかけないと思いませんか。熱には解熱剤、咳には咳止め・・・と対処療法に徹しています。最もよく使われている解熱剤と咳止めについて調べてみました。

薬の名前の後に「100」「200」「500」(mgがついていることもある)とあれば薬の成分の量を示していて、年齢によって使い分けます。また、同じ薬でもシロップSirop、座薬 Suppo、錠剤Comprime、スプレーSprayなどがあり、用途によって使い分けます(すべての薬にあてはまるわけではありません)。

 

解熱剤・痛み止め

どこの国でもそうですが、製薬会社によって薬の名前はいろいろあっても成分は似たようなものがよくあります。必ず薬名の下に小さく主成分(例:パラセタモルParacetamol)が書いてあるので、それもあわせて覚えておくと役立ちます。同じような薬をもっているのなら、それで代用できるか薬屋さんやお医者さんにきいてみましょう。素人判断は禁物です。

まず一般的なのがPerdolan (パラセタモル)。Perdolan 100(座薬0〜1歳)、200 (1〜6歳)、350(6〜12歳)、500またはCompositum(15歳以上)があります。これで効かなければ、やや強い薬として大人はDafalgan(パラセタモル)、子供にはJunifen(イブプロフェンIbuprofen)を勧められることになります。さらに強い薬としてAspegic(アスピリンAspirine)は、子供から大人用までありますが、胃を傷めるので胃の弱い方は注意。Nerofen(イブプロフェン)も一般的です。生理痛には前述のもののほか、Perviam(イブプロフェン)もあります。

    咳止め

比較的服用しやすいものとしてLysomucil、Balsoclase。これは妊婦にも副作用の心配がない、やさしい効き目。これより強いRhinatiol, Cotraine(妊婦は避ける)もよく知られています。咳止めの薬の中でも、乾いた咳用(toux seche)、湿った咳用(toux grasse)はまちがえないようにしましょう。湿った咳とはのどの奥の方、胸の近くからでるようなもので、たんが絡んで困る時。自分で判断するのは難しいのでお医者さんに相談した方が無難でしょう。

●使用期限

一般的にいって錠剤やカプセルは3〜5年もつものが多いようです。シロップはそれより短くてなんと6ヶ月。去年のがあるから・・・なんていって使ってはイケマセン。薬によって違うのでパッケージに明記してある期限を確認しましょう。使用期限の過ぎた薬はついついゴミ箱へ捨ててしまいがちですが、有害ゴミです。面倒でも必ず薬屋さんか、coins verts(プチポワ87,103号参照)に持っていきましょう。

 

薬の情報はイクセル病院近くの薬局PHARMABELの薬剤師Ghojavandさんにご協力いただきました。

 

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