ベルギーの家電リサイクル法

日本では今年の４月１日から『家電リサイクル法』が施行されています。これは消費者が回収費用等を負担し、家電小売店がメーカーに運搬、メーカーがリサイクルするというものです。ベルギーでも7月1日から家電リサイクル法が始まりました。一般家庭から出された家電製品の有用な部品や材料をリサイクルして廃棄物の減量、資源の有効利用を推進しようとする法律です。この家電リサイクル法、ベルギーではどのような仕組になっているのでしょう。

 

家電小売店や家電のチラシには、家電製品の価格のほかに、　　　マーク付きの値段またはRecupelの値段が表示してあります。これがリサイクル料金です。消費者は全家電製品の新規購入時にこの費用を支払うことになります。リサイクル料金は20BFから807BFまで、リサイクルの難度、家電の種類によって決められています。このリサイクル費は、将来リサイクルする経費を家電製品の新規購入時に支払うというものです。*Recupelという団体が一括して取り扱っているため、日本のように小売店ごとに収集・運搬料金が異なるとか、製造業者等ごとにリサイクル料金が異なるということはありません。日本ではテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の４種類のみが対象となっていますが、ベルギーでは全ての家電製品がこの対象です。Recupelはこれらの家電製品を収集し、分離された部品や材料(鉄、銅、ガラス、プラスチック等)は再商品化し、フロンガスなど危険物質は回収処理します。

　この法の制定により、消費者による家電投棄が不法となりました。

対象となる家電製品	リサイクル料金
冷凍庫・冷蔵庫	euro20.0	807BF
大型電化製品　（洗濯機、 食器洗い機、電気オーブン)	euro10.0	403BF
小型電化製品	euro 5.0	202BF
掃除機	euro 3.0	121BF
テレビ	euro11.0	444BF
ビデオデッキ	euro 6.0	242BF
カーオーディオ	euro 1.5	61BF
ひげそり	euro 1.0	40BF
コンピュータ本体	euro 9.0	363BF
携帯電話	euro 0.5	20BF
芝刈り機	euro 2.0	81BF

『古い家電製品を処分したい』ときは？・・・・・

１．新規購入の家電を配達してもらう時に持っていってもらう。

Ä冷蔵庫、洗濯機などは小売店が無料でもっていってくれます。

２．粗大ごみ同様、最寄りのコミューンの指定投棄場に持っていく。

Ä最寄りのコミューンに連絡（Service de l’Espace Public）すると引き取り時間、取り扱い物、値段(コミューンにより一部有料)等を教えてくれます。持ち込みにはコミューンに住んでいる証明（ＩＤ）が必要です。この他**ブリュッセル１９コミューン共同投棄場でも同様です。

３．故障していない家電製品は***チャリティーショップに寄付した

り、****中古販売店で売る。

４．もちろん個人で売ったり、譲ったりする。

*Recupel

リサイクルのために新しく設立された非営利団体。古い家電を収集し、リサイクルすることで

約８億BFの収益が見込まれている。

**ブリュッセル１９コミューン共同投棄場

Bruxelles-Propreté

rue du Ruppel , 1000 Bruxelles

火曜〜土曜：9h〜15h45　（持ち込みの場合）　自宅前に取りに来てもらうときは連絡要　　Tél : 0800-981 81

***チャリティーショップ

Les Petits Riens 　（福祉団体）

101 rue Américaine, 1050 Ixelles

Tél : 02-537-30 26 連絡要

月曜〜金曜 : 10h〜17h30 無料で引き取ってくれる。

****中古販売店　(いろいろありますが・・)

TROC INTERNATIONAL　www.troc.com/

992 chaussée de Louvain , 1140 Evere
Tél. : 02-726-63 36
Fax : 02-726-64 36

月曜〜土曜 : 9h30〜18h30